メモ【看護】
第2回は家族とケアということで、家族機能が外部化、拡散しているということについて書いてある木下の論文と、専門職者が寄り添うということを、「家族のように」という表現との関連で考えている三井さよの論文を配布してある。この論文は、育児支援の文脈だが、ケア提供者が、家族による育児という規範との関係で、いかなる困難を経験し、対処技法をとっているのかということを論じている。
ケア論一般としては、使いたい論文だが、看護の話に持っていくのは難しいかな。一応ケア一般についての議論だが、以下のような感じで話を進めていこうかと漠然とは考えている。
1.援助資源として家族をとらえる考え方(家族看護学、ソーシャルサポート論などを例に) ※木下論文はこの見方を批判
2.ケアの範型としての家族
※範型として家族的ということがよく言われるが、それはよい方向なのか(あるいは、家族的として言われることは、どういう意味内容のものか)
→ 家族的を批判する寄り合いとか、三好春樹とか、天田さんとか、春日さんとか、とりあえず私的領域における関係とは異なるものを作ろうとしているという話を。しかし、ここで看護の話をどう入れるがだが、そこに三井論文の話を織り交ぜるか。
3.女性・母性というイメージとケア労働という視点
※ケア職に伴なう女性性、家内性と地位の問題を。
追記)2のところで、三好春樹のユニットケア批判は、使えるかもしれない。小規模化したが、それが密室化になってしまうという話。看護業界でも在宅支援ということが言われているが、在宅であれば宵というものではないということ。開かれていることの重要性。