家族関係論13回:映像視聴2つ

 里親・養子縁組に関する二つの映像を見ました。一つは最近放送されたNHKの番組。どちらかというと制度の話中心。もう一つは2008年の民放の番組で、二つの家族を追ったもの。

かんさい熱視線「“家族”がほしい〜養子縁組望む子どもたちは今〜」(2012年6月2日)

 実の家族と暮らせず、施設にいる子どもは全国で約4万人。家庭的な環境が望ましいとされるが養子縁組などはなかなか実現しない。不妊治療の末に養子を考える親の理想と、子どもの現実にギャップがあるからだ。国内で新しい家族に出会えない子の一部には、外国人と養子縁組する動きも出てきた。しかし、日本には国際養子縁組に関する法律もなく、誰も監視していないのが現状だ。なぜ、子どもたちを日本で育てられないのか徹底取材。

〜日本社会における養子縁組の数の変化、生殖医療による出産の増加など。血縁のない関係における家族関係の作り方、など。〜

○『NNNドキュメント 血をこえて―わが子になった君へ』(2008年7月)から

 ある新聞に毎週掲載される里親募集の記事。様々な事情で実の親に育てられない子どもと、子どものいない夫婦をつなぐ縁結びの制度だ。一時は不妊で離婚まで考えた湯川さん夫婦。ある女の子の里親になろうと乳児院に通い、待望の引き取りの日を迎えた。しかし家族作りは容易ではない。一方、初めて里子を迎えて12年を経た安田さん一家。3人の子と夫婦、5人全員が血のつながりのない家族だ。ある日、長女がつぶやく。「二十歳になったら産んだお母さんを一緒にさがしてね」せつない思いを胸に、笑顔で娘を抱く母…。親子が親子であるためにどうあるべきか。二つの家族を追った。(NNNドキュメントのページより)

 湯川さん一家の里親研修から親になっていくプロセス。安田さん一家の2人の親を前提とした親子関係の形成の仕方(産んだお母さんのことを言うまでの葛藤のプロセス)。