共著の本・雑誌
宣伝的に、目次等も記します。
- 作者: 「支援」編集委員会(=井口高志・岡部耕典・土屋葉・出口泰靖・星加良司・三井さよ・山下幸子)
- 出版社/メーカー: 生活書院
- 発売日: 2012/03/20
- メディア: 単行本
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「『当事者主権』とまとめず」と発刊の辞に謳った本誌第2号の特集は「『当事者』はどこにいる」。当事者言説の担い手となる経験、「当事者主権」のただなかに身を置いた経験、「当事者主権」から距離を取らざるをえない支援の場、「支援者」と「当事者」という区分が失効するような支援の場など、さまざまな経験から「当事者優先」という図式そのものを再考する。
他に、川村雄次へのロングインタビュー「認知症の本人を描くことをめぐって」、猪飼周平と大野更紗による対談「病院の世紀の終わりに」、渡邉琢と岩橋誠治のトークセッション「支援のかたち/支援のゆくえ」など【目次】
特集 「当事者」はどこにいる?
当事者をめぐる揺らぎ──「当事者主権」を再考する 星加良司
当事者の語りの作られ方──<障害者役割>が圧殺するもの 高森 明
〈支援者としての親〉再考──「当事者の自立を求める当事者」としての 岡部耕典
障害を持つ二人の家族と共に 石丸偉丈
当事者に振り回されながら当事者になる 寺本晃久
支援者と当事者のあいだ 貴戸理恵
“めざす”当事者と、“すごす”〈その人〉と──「認知症の当事者」と呼ばれた人とのかかわり合いで思うこと 出口泰靖ロングインタビュー 認知症の本人を描くことをめぐって──川村雄次に聞く (聞き手/井口高志・田島明子)
対談 病院の世紀の終わりに──医療政策の水先案内人×難病人フィールドワーカー 猪飼周平×大野更紗 (聞き手/三井さよ・星加良司)
トークセッション 支援のかたち/支援のゆくえ 渡邉琢×岩橋誠治
エッセイ
そのDV支援、だれのため!? すぎむら なおみ
「ホームレス状態」における「当事者」とは?──「まちづくり」「地域づくり」の実践から 後藤浩二
社会福祉・社会保障の近未来を考える 寺久保光良
バルネラブルな知識の交換のために 飯野由里子支援の現場をたずねて
1 豊橋サマリヤ会(豊橋市)──路上生活をする人の人生によりそう 土屋葉
2 NPO法人てくてく/カフェギャラリーてくてく(松本市)──歩く速度で暮らしたい 井口高志
3 被災地NGO恊働センター(神戸市)──被災した一人ひとりのために 三井さよ支援の周辺
1 ケアの現場の「空気」までも 山下幸子
2 「検証」の先に──当事者に投げかえすということ 三井さよ
3 「終わりなき」日常を支えるということ 土屋 葉くまさんのシネマめぐり1 原発に抵抗する人びとが暮らす日常から 好井裕明
ブックレビュー
ケアの未来はどこへ向かうのか?(『ケアの社会学』上野千鶴子著) 末永弘
現場から立ちあがる「とぼとぼ」の思想 (『介助者たちは、どう生きていくのか』渡邉琢著) 深田耕一郎
迷いやとまどいを認めることから (『エッチのまわりにあるもの』すぎむらなおみ著) 瀬山紀子
「その後」ではなく「つづき」を考えるために (『自立と支援の社会学』佐藤恵著) 前田拓也
「どっちつかなさ」という日常 (『老い衰えゆくことの発見』天田城介著) 井口高志作られてゆく道筋への違和感──『支援VOL2』を閉じるまえに 山下幸子
「障害者総合福祉法」をめぐって 山下幸子・岩橋誠治・寺本晃久・渡邉琢
口絵 「支援」を入れて「マチ」で暮らす 写真・矢部朱希子
- 作者: 三井さよ,鈴木智之
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2012/05/08
- メディア: 単行本
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紹介
〈ケア〉と呼ばれるなかには、看護、介護、介助、支援、援助、サポートなど、複数の選択肢が含まれている。こうしてケアは、その内部ではさまざまな分割線によって切り分けられると同時に、その外部に対する多層的な境界線によって区分されている。本書は、さまざまな現場でなされているケアの営みから、そこに生じる諸問題を検証しつつ、ケアのもつリアリティと可能性を探究する。目次
はじめに (鈴木 智之)
第1章 〈場〉の力──ケア行為という発想を超えて(三井 さよ)
第2章 名付けられぬものとしての「介助」── 障害の親をもつ子どものリアリティ(土屋 葉)
第3章 アイデンティティを保ち作るケア──若年認知症の人の新しい社会関係と自己への移行をめぐって(井口 高志)
第4章 受ける側からみる「介護」──ホームヘルプサービスを利用する高齢者の語りから(齋藤 曉子)
第5章 遠距離介護と同居問題──「なぜ?」はどのように語られるのか(中川 敦)
第6章 悲しむ主体としての看護師──遺族ケアの手前で考えるべきこと(鷹田 佳典)
第7章 未決の問いとしてのがん告知──その後を生きる患者の語りから(田代 志門)
第8章 死にゆこうとする身体のために──応答としてのケアとその臨界(鈴木 智之)
あとがき
人名・事項索引
執筆者紹介
- 作者: 福祉社会学研究編集委員会
- 出版社/メーカー: 東信堂
- 発売日: 2012/06
- メディア: 単行本
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特集 東日本大震災と福祉社会の課題――〈交響〉と〈公共〉の臨界
特集のねらい:〈交響〉と〈公共〉の臨界(岡部耕典)
〈災害時経済〉とモラル・エコノミー試論(似田貝香門)
セーフティネット構造と震災対策の課題――制度の隙間に焦点をあてて(鎮目真人)
キャッシュ・フォー・ワークとワークフェア(小林勇人)
東日本大震災と男女共同参画――「人間の復興」に向けて(下夷美幸)
後ろに付いて拾っていくこと+すこし――震災と障害者病者関連・中間報告(立岩真也)
二つの震災と市民セクターの再編――3.11被災者支援に刻まれた「統治の転換」の影をめぐって(仁平典宏)
◆自由論文
医療の論理が認知症ケアにもたらすもの――あるデイサービスの試みを事例にした探索的研究(井口高志)
ひろば型子育て支援における「当事者性」と「専門性」――対称性を確保するための非対称な工夫(松木洋人)
◆書 評
中嶋和夫監修、尹靖水、近藤理恵編著『多様な家族時代における新しい福祉モデルの国際比較研究』(和泉広恵)
佐藤恵『自立と支援の社会学』(土屋葉)
「支援」編集委員会編『支援』Vol.1(天田城介)
白波瀬佐和子『生き方の不平等』(熊本理抄)
須田木綿子『対人サービスの民営化』(山下順子)
仁平典宏『「ボランティア」の誕生と終焉』(平野寛弥)
松繁卓哉『「患者中心の医療」という言説』(金子雅彦)
松村直道『介護予防支援と福祉コミュニティ』(金貞任)
山田昌弘編著『「婚活」現象の社会学』(益田仁)
―目次―
特集 看護における社会学的アプローチと実践
第1章:看護と社会学?双方からのアプローチ
[1]看護学研究者の社会学的アプローチ
看護学研究と社会学
健康社会学とヘルスプロモーション
急性期看護への社会学的アプローチ
若年認知症者へのケアの記述に会話分析を応用して
産業・労働・職業に関する社会学的アプローチと看護学への示唆
[2]社会学研究者の「ケア」へのアプローチ
カルチュラルプローブを使った高齢者施設でのケアと
インクルーシブデザインの試み
(「尊厳とデザイン」プロジェクト報告)
認知症の人を介護する家族とその支援から学ぶこと
遺伝相談の医療化再考
能動的な「生活者」をケアする:ハンセン病療養所の
看護ケアを事例として
会話についての会話を用いたケアのケア:
リフレクティング・プロセスの臨床社会学
度化・複雑化する災害とナースプラクティショナー:
アメリカの現状と今後の展望
がん闘病記の社会学:患者が主体的に生きるために
健康と病の「知」の社会学
看護の質を評価する:看護学は何を社会に伝えるべきか?
日本保健医療社会学会看護・ケア研究部会での学際的交流第2章:「社会」へのアクション
[1]座談会
当事者みんなで守る健康:社会に開かれた看護をめざして
[2]特別寄稿
社会が求める看護に対するニーズの変化:
看護師のアイデンティティ再考
[3]これからの社会と看護・医療の関係を考える
メディアを介した現場からの情報発信
社会的共通資本としての医療の復興をめざして
障害や疾患をもつ医療従事者の歴史と展望
アメリカでナースプラクティショナーが果たしている役割と
日本でのその可能性
病院・施設と在宅のはざまで生じる社会的問題と退院支援
東日本大震災における被災地復興に向けた保健師の取り組み
災害におけるさまざまなコミュニティとの相互作用
病を得て再び生きるということ