メモ【看護】【ヒューマン】

  • 木下康仁1997『ケアと老いの祝福』勁草書房

第5章「老いと性:性が<夫婦>を越えるとき」
 授業では障害者の性をテーマとして1、2回喋ることになっているが、高齢者の話をちょっと入れても良いかもしれない。この章では、アルツハイマーの夫が施設において、違う人を妻の名で呼び性の対象としているという事例を紹介している。木下は性は個的ニーズなのではなく関係の中で理解する必要があると述べている。障害者の性の場合、性を重視すべき、それを援助すべきという「規範」に(平等に)沿うということの強調がどうしても強くなり、性の「多様性」(男女間の性愛や一対一の性関係でないものもあり得るなど)の部分まで話せるかどうかというところがある。しかし、この例だと、「夫婦関係」という「規範」から自由な形での性のあり方と、それへの援助という話を、よりソフトにできるかも、と思う。

あとは以下のあたりかな。

第11章「施設ケアと家族」
第12章「家族の透明化」
第13章「秩序範型としての家族」