100円

 最近の○林康夫のNHKべったりぶりとかどうなのかと思うが、教養教育というのは、考えなければならないテーマであるため買ってみる。
 山本−神野志対談では、総合科目と方法論基礎の違いについて議論をしている。一つの事象を、様々な見方から解説するのが総合科目(トピック性)で、道具・アプローチそのものを教えるのが基礎科目だというのが山本の解説。なるほど、と思う一方、○田先生の方法論基礎の社会学って本当にそうだったのかとか、色々と思うところあり。
 神野志は、人文科学は、内容と形式・方法は分けられないと言っているが、社会学もそういう性質がたぶんにあるということだろう(そうでない部分も、もちろんたくさんあるが)。思い出したが、大澤真幸編の『社会学の知33』(だっけ?)は、方法を独立に取り出すと社会学は極端におもしろくなくなる(リアリティを喪失する)という思想を前面に押し出した教科書だったと言えるだろう。

 しかし、後期の講義の方針をどう考えるかということについて、少し頭が整理される。
 これまでは、①トピック性をアピールして学生を釣っておいて、講義を始めるものの、②そもそも道具・アプローチが不足している事に気づき、③それをうだうだと教えている内に学生は疲れてしまう。こりゃまずい、とリカバリーするために、④ビデオやマンガでまたトピック性をアピールするも、また②へ戻る…。この繰り返し。結局、「事象を様々な見方から解説する」という当初の目標に対して、まったく及ばないことになり、なんだか教師は頑張っていたけど、難しかったよ、もっと基礎を教えろよ、てな感想に落ちていく。

介護をこえて ~高齢者の暮らしを支えるために (NHKブックス)

介護をこえて ~高齢者の暮らしを支えるために (NHKブックス)

 著者は、京都の西陣で高齢者の生活用品店を経営。

現在官僚系もふ 1 (ビッグコミックス)

現在官僚系もふ 1 (ビッグコミックス)

 立ち読みで三巻まで。農水省BSEだった。厚労省との対決では、何の政策がとりあげられるのか?

 5巻まで読みました。対中予算で外務省とのやり取りの話へ。こうした職業・組織系マンガは、手元にあると後で役立つので、買うことにしようかな。