調布図書館で

遥かなるゲバラの大地

遥かなるゲバラの大地

親こそ最良の医師 (gentle revolution)

親こそ最良の医師 (gentle revolution)

 借りたのは1974年のサイマル版。原題は、What to do about your Brain-Injured Child.
 事実関係の確認のため、必要があって借りてみたのだが、ある一理学療法家の自伝といった感じで、読み物としておもしろい。ドーマン法は、いわゆる科学的根拠が不十分とされる「リハビリ法(療法)」で、アメリカでも日本でも時に社会問題的な論争となっている(NHKのヒキ・ルナちゃんの話が有名)。
 こういった話は、まさに宗教の機能分析を源流とする社会学が扱える話で、療法の妥当性とは別に、それが当事者に受け入れられることの意味については考えていけると思う。しかし、オウム真理教における島田裕巳のようにその位置取りは難しいところである。