ホームレス・貧困・不平等

 今年度後期のためのノートであることを忘れていた。復習すると、ホームレスを事例に、生活保護の話をしたり、自立支援ということの意味について考えるというのが主旨である、多分。ホームレスを検索語で入れて、はまぞうで検索してみると、229冊も出てくる。

 一昨年の講義では、以下の著作を参考にした。大阪の人だったと思う。統計データとか出ていて、分かりやすかった。

ホームレス問題 何が問われているのか (岩波ブックレット)

ホームレス問題 何が問われているのか (岩波ブックレット)


 学術書ではないが、ビッグイシューの話はエピソードとして触れようと思う。

ビッグイシューと陽気なホームレスの復活戦―THE BIG ISSUE JAPAN

ビッグイシューと陽気なホームレスの復活戦―THE BIG ISSUE JAPAN

 
 西澤晃彦さんは、実は結構ファンだったりする。ホームレスの文脈とはちょっと違うが、『社会学評論』に載った「地域とは何か?」という論文は、印象に残った。

貧困と社会的排除―福祉社会を蝕むもの (講座・福祉社会)

貧困と社会的排除―福祉社会を蝕むもの (講座・福祉社会)

隠蔽された外部―都市下層のエスノグラフィー

隠蔽された外部―都市下層のエスノグラフィー


 欧米の実体と政策について。小玉さんという人は、経済学者として、やはり第一人者なのか。都留さんてフランスが専門の人だったかな。社会的排除論か?

欧米のホームレス問題〈上〉実態と政策

欧米のホームレス問題〈上〉実態と政策


 その他、ルポやホームレス本人が語るという主旨のものあり。人生論的なものも多いようだ。


 講義の主旨としてはホームレス自体をとりあげることにはないということを忘れてはいけない。あくまで、貧困と社会政策という文脈。
 生活保護や就労支援という文脈では、母子世帯の話と関連が深い。

現代日本の「見えない」貧困 (明石ライブラリー)

現代日本の「見えない」貧困 (明石ライブラリー)

 著者の青木さんは、NHKの「日本のこれから」という番組の「格差社会」特集の時に、山田昌弘と共に後半出てきた。堀江や金子勝、斉藤貴男なんかが一緒に出ているすごい番組だった。


 さらに、自分のテーマにひきつけて考えると、高齢期の貧困についても、考えておく必要。以下は、相対的剥奪概念の操作化、生活構造論と結びつけての貧困把握についての議論など、学ぶべきところが多い実証研究。

高齢期と社会的不平等

高齢期と社会的不平等