『釜ヶ崎有情』

 フィールドワークに向けて読む。著者は朝日新聞大阪支局の社会部記者。新聞記事の連載を追加取材・加筆して単行本化したもの。12話の構成。
 各話で主に一人の主役を取り上げている。登場人物たちは釜ヶ崎で生きる、あるいは釜ヶ崎を原点としているさまざまな人たち。列挙すると、ありむら潜(漫画家)、合田清(ピアニスト)、山田實釜ヶ崎日雇労働組合・委員長)、奥田知志(北九州ホームレス支援機構理事長)、北村年子(フリージャーナリスト)、本田哲郎(神父)、川浪剛(僧侶)、荘保共子(子どもの里館長)、中井倖司(紙芝居劇団むすび)、西口宗宏(ドヤ・福祉アパート経営者)、松下隆(サラリーマン、あいりん小中学校出身者)、上田假奈代(詩業家、cocoroom)など。

釜ケ崎有情 すべてのものが流れ着く海のような街で

釜ケ崎有情 すべてのものが流れ着く海のような街で