諸々

社会的排除―参加の欠如・不確かな帰属 (有斐閣Insight)

14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に

現代思想2009年2月号 特集=ケアの未来　介護・労働・市場

安里和晃の「ケアの確保をめぐって引き起こされる国際移動」が勉強になる。経済政策と福祉政策の連関。経済成長と福祉国家化との関連など。福祉レジーム論者ともう少しぶつけてみると面白いものが出てくるのでは。京大のCOEのメンバーなので、落合恵美子さんなんかとのコラボがあるか。

Public Sociology: Fifteen Eminent Sociologists Debate Politics and the Profession in the Twenty-first Century

市場原理に揺れるアメリカの医療

週刊医学界新聞の連載をまとめたものでネットでも読める。ボストン・セルティックスのレジー・ルイスがゲーム中に倒れた後の医師同士の対立、その後のルイスの死を扱った部分が面白かった。基本的なスタンスとして、市場の論理などによって、いわゆる「医学」がいかに影響を受けているか（筆者はそれを悪い影響として描いている）ということをテーマとした本。その後の『アメリカ医療の光と影』も基本的に同じ。