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アドルノ (同時代ライブラリー)

アドルノ (同時代ライブラリー)

分かりやすい。

檀 (新潮文庫)

檀 (新潮文庫)

 これは一気読みしそうな予感。
 読んだ。檀ヨソ子に聴き取りをしたデータを、ヨソ子の一人称語りで私小説風にしていくという面白い手法。檀一雄という人の振る舞いはすごい(今で言うと手の込んだDV)が、その心性には、何となく共感できるところもある。檀の周囲の男性たちの理念的な物言いに対する、ヨソ子(の語りとして提示される沢木の解釈)の実感からの反論や率直な気持ちが面白い。