読んだ本

良い死

良い死

尊厳死安楽死のところ。しばらく読んでいると、ようやく頭が文体に慣れていく感じ。

 春日論文と大澤論文。ともに勉強になる。
 春日論文は、高齢者虐待定義と対応策の転換の必要性を、統計データ、質的データの二つから導き出すもの。この方は本当にすごい。こんな仕事ができればといつも思う。
 大澤論文は、政策の主体たる政府を三つに分けて考えていくという視点が(当たり前かもしれないが)勉強になる。お金がどこに集まってどこに出ていくか、加えて、どこが使っていて、どの部門に重点を置かれているか。いわゆる財政学というやつで、神野、金子と一つのグループなのだね。
 社会学でも、一定の地域に焦点を当ててN貝先生がこういう仕事をしていたと、先輩に聞いたことがある。こうしたお金の話は大事だ。