メモ【認知症】

〈個〉からはじめる生命論 (NHKブックス)

〈個〉からはじめる生命論 (NHKブックス)

 第一章の生命の「物象化」(←著者がこういう言葉遣いをしているわけではない。生命へのフェティシズムというような言い方をしていた)を、大庭健倫理学なんかを参考にしつつ批判するあたり。生きているということを感受することと、生命だから倫理の対象とするということとの違い。パーソン論批判として。
 考えてみると、これは、「尊厳」を重視する認知症論、ユニットケア推進、グループホームなどに対して、宅老所実践が言っていることとも関係があるか。三好春樹の言う「現前性」か。