現代医療

メタボの罠―「病人」にされる健康な人々 (角川SSC新書)

メタボの罠―「病人」にされる健康な人々 (角川SSC新書)

「病」のスペクタクル―生権力の政治学

「病」のスペクタクル―生権力の政治学

<目次>
まえがき
第一部<感染>の政治学
 第1章 アウトブレイクの社会的効用――SARS
 第2章 防疫線上の政治――鳥インフルエンザ
 第3章 グローバルエイズの政治経済学
第二部<生>のディスクール
 第4章 <生>のテクノスケープ――ES細胞をつらぬく権力
 第5章 「脳死」の神話学
 第6章 病者の光学――視覚化される脳
第三部<恐怖>のイデオロギー
 第7章 がん恐怖症
 第8章 ストレスの政治学
 あとがきにかえて アウシュヴィッツの「回教徒」

 著者は神経内科で、現役の臨床医。
 初出をいくつか読んだことがあった。第一部と第三部から読む。忘れてしまったが、7章のがんの話が面白かったか。あと、第5章を昨日寝床で読んだが、脳死臓器移植に関する賛否の言説の論理的配置と、どういう議論の構造になっているか整理されていて、非常にためになった。きちんと読んで自分の研究との関連も見ださないといけない。