行き違い

 禁則を破る外在的な理由は無くなった。せっかくやる気になっていたのだが、人間は過去の軌跡に縛られて生きていくものだなぁ。いい加減ちがうことやりたい。

 最近読んだもの。

  • 池田光穂1992「コミュニティ参加の医療と共同体――中央アメリカ・ホンジュラス共和国の事例から」波平恵美子編『人類学と医療(講座 人間と医療を考える 第4巻)』弘文堂:7-43.
  • ぬで島次郎1992「ギフト・オヴ・ライフ――臓器移植の人類学的分析」波平恵美子編『人類学と医療(講座 人間と医療を考える 第4巻)』弘文堂:94-119 贈答慣行の意味づけの違いから、アメリカの臓器提供と日本のそれとを比較している。今から読むと、どこかで聞いたような話だなあという感じを受けるが、この当時はこういう発想をとることが新鮮だったのだろう。比較よりも、他者への臓器提供を意味づける際の自己完結した一方的な行為としての意味づけという(プロテスタンティズム的な)あり方の指摘が興味深かった。