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Social Capital

Social Capital

 とある研究会で読む文献を探さなくてはならなくなったのだが、ちょうど届いた。イントロを読んでみるととても読みやすく、何だか分かった気になる。後半の各国のトレンドを比較しているところもコンパクトにまとまっていそう。まったく詳しくないのだが、social capitalという概念、単に個人の資源とか、ネットワーク分析とかそういう話だけでなくて、ネーションレベルの文化の話とか、色々あるみたいだ。prefaceには、パットナムとの邂逅と立場の異同などが書かれている。

東京のローカル・コミュニティ―ある町の物語一九〇〇‐八〇

東京のローカル・コミュニティ―ある町の物語一九〇〇‐八〇

 こういう物語風のモノグラフも面白い。5章の地域コミュニティとしての創価学会組織の記述・分析のところが興味深く読みすすめてみる。最後に、調査方法が書かれている。80年代末と90年代末の二回のサーヴェイ調査を中心に、その間、後にインタビュー調査やドキュメント分析を組み合わせたモノグラフ。インタビュー事例は一つの事例に多くの変数が含まれているのだから、3人以上集めても、処理が難しく、原理的には数を集めても一般化できるわけではないので、3人程度の事例で考察を深めていく方がよいというところは、ふむふむ、と。そんな言い方もできるのね、と納得。

「社会」への知/現代社会学の理論と方法〈上〉理論知の現在

「社会」への知/現代社会学の理論と方法〈上〉理論知の現在

「社会」への知/現代社会学の理論と方法〈下〉経験知の現在

「社会」への知/現代社会学の理論と方法〈下〉経験知の現在

他に、

  • Heidi Ehernberger Hamilton.2005 Conversations With an Alzheimer's Patient: An Interactional Sociolinguistic Study.Cambridge Univ Pr.
  • Whitehouse, Peter J., Konrad Maurer, and Jesse F. Ballenger,200310 Concepts of Alzheimer Disease: Biological, Clinical, and Cultural Perspectives.

他、ちくま文庫フーコー・コレクションなど。ここ2日は文献を集めることに徹する必要。