観念することにした

 
 不均等人口増加的生態系内在性としての地球社会…。

  • 西川潤1994『〈新版〉人口』 岩波書店
  • 松原聡著 2004『人口減少時代の政策科学(シリーズ・現代経済の課題)』岩波書店
  • 2006『環』06/夏(「人口問題」再考)藤原書店
  • 西川潤1984『飢えの構造――近代と非ヨーロッパ世界−増補改訂版』ダイヤモンド社
  • 浜英彦編 河野稠果編1998『世界の人口問題(シリーズ・人口学研究8)』大明堂

 第三章の3。先進地域と開発途上地域との人口比。産児制限政策について(※リプロダクティブ・ヘルス&ライツとの関係。開発vs個人の権利。出生率という数字と個人への介入)。「発展途上国」のうち、1990年ころまでに出生数が人口補充水準を下まわるに至ったのは、NIESと呼ばれる香港、シンガポール、韓国、キューバモーリシャスプエルトリコなどの数カ国。中国とタイも2.2人の出生率に引き下げている。1960年代に成功をおさめた韓国と台湾は、ブラジル、メキシコと対比すると、全般的生活水準の向上と同時に「効果的な土地改革」を含めての分配の平等化、極貧層の向上が関連。「人口問題」は貧困の原因である以上に結果である。インドの貧しい農民や失業者などが子どもを持とうとする理由は、子どもが唯一の社会保障であるため。女性にとっては、母親になることが生活上の地位を手に入れることになる。共同体が解体するも、社会保障のシステムがない。女性は特に不安定な地位に置かれる。その保障としての子どもや親族。