買った本
- 作者: 稲葉振一郎,立岩真也
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 単行本
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久々に本屋をきちんと見た気がする。まだ途中ですが、立岩さんの主著を読むのが面倒くさい人には入門としてよろしいのではないでしょうか。
インセンティブの確保とか、うーんそうだよねと思わない人をどう動かすか、というところが肝というか弱点ではないか、という点は障害学ゼミでもとみに話題となっていたところ。
「実行可能性は大事だけど、もうちょっと先に考えておくべきことがあるよね…」という論の組み立て方は、「大筋のべき論がしっかりしとけば何とかなる」というある意味無責任とも言える方向に行く可能性も持っているように思う。が、しかし、昔のJILの報告書とか『生の技法』なんかでの具体的な分析と運動論・実践論を見ているので、そんな単純でもないだろうとも思う。
あと、思い出した。『私的所有論』なんかを読んだときに本人にもちょっとぶつけてみたが、生存する/しないというような事例を中心に、分配すべき/しないというある種の「程度」の考察が重要になってくる話を進めていくのはどうか。もちろん、彼の論(『自由の平等』)の中では、「基準」は二次的な技術論に過ぎないという感じで整理されているのだけども。
またちゃんと読んでみようかな。