茂吉・茂太・杜夫・輝子
精神医療の歴史ものを読むのは半分趣味で半分仕事。北杜夫の父が斉藤茂吉で,精神科医斉藤茂太の父が斉藤茂吉だとは知識として知っていたが,2人が兄弟だという認識が欠けていた。
よくよく茂吉のことを調べてみると,日本の精神医療の黎明期のころを生きた人ですな。呉秀三とか,クレペリンに師事していたりしてびっくり。以下の2冊をパラパラと。
- 作者: 斎藤茂太
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1971/01
- メディア: 新書
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記述に時代を感じさせる。というか,「患者様」とか言っちゃう,今の医者だったら新書が流通する空間に,こういう記述をしないだろうなあ,と思うが,本音のところはどうなのだろうかねえ,と,ふと考えてしまう。
突然関係ないエピソードの記述が入ってきたりして辟易するが,おもしろい歴史的トピックを拾うにはいいのかもしれない。
茂吉彷徨―「たかはら」~「小園」時代 (岩波現代文庫―文芸)
- 作者: 北杜夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/03/16
- メディア: 文庫
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北の茂吉シリーズは4部作だとか。茂吉の不倫事件を知りたくて買ってみた。茂吉の妻輝子はエッセイスト(が本業?)
しかし,精神科医業界のロイヤルファミリーって感じの一家だねえ。歌よりもそっちの方に興味が沸く。