買った本

  • Cooper, David,1971,The Death of the Family,Allen Lane The Penguin Press.=1978塚本嘉壽・笠原嘉『家族の死』みすず書房
  • Cooper, David, 1967,Psychiatry and Anti-Psychiatry, Tavistock Publication.=1974野口昌也・橋本雅雄 訳『反-精神医学』岩崎学術出版社

エッセイ集だが、「R・D・レイン氏」の章では、精神科医の立場から見た、反精神医学と言われている人々(サズ、レイン、クーパー)の違いを指摘。筆者は、反精神医学の立場は、ファミリースタディーズを、社会という部分まで広げたものとして位置づけ、その批判としての意義を評価するものの、検証に耐えうるものとは考えていない。レインについては、サリヴァンに近いということで、治療共同体の試みを評価している。他、「ファミリィ・スタディ」の章や、「精神医学と人間学」の章も楽しみである。

  • Dore, R P.,1958 City Life in Japan: A Study of a Tokyo Ward, London: Routledge & Kegan Paul.=1962青井和夫・塚本哲人訳『都市の日本人』岩波書店

(確か)数年前のサトケンゼミで、資料の再構成と再分析をやっていたドーアの下山町調査。こんなモノグラフも読む時間がどんどんなくなっていくんだなあ…。

  • 朝日新聞論説委員会+大熊由紀子 編著1996『福祉が変わる 医療が変わる――日本を変えようと70の社説+α』 ぶどう社

大熊氏は朝日新聞論説委員で、「寝かせきり老人キャンペーン」やスウェーデンブームの立役者。夫は『ルポ精神病棟』で有名な大熊一夫氏。80年代から90年代にかけてのキャンペーンの様子をつかむために、買ってみた。

  • 新福尚武 監修 2004『老いと死を生きる――老人病院医師へのインタビュー』老人病院情報センター

川添みどり(看護士、老人病院情報センター)による、老人医療の有名医師たちへのインタビュー集。1章 天本宏(天本病院理事長)「在宅重視の24時間体制コミュニティケア」、2章 漆原彰(大宮共立病院理事長)「介護施設と在宅支援のシステムづくり」、3章 新貝憲利(成増厚生病院院長)「痴呆専門病棟を開設・痴呆老人のケアと看取り」、4章 大塚宣夫(青梅慶友病院理事長)「大往生・終いの住処としての施設」、5章 新福尚武(元東京慈恵会医科大学精神医学科教授)「大正・昭和・平成の時代を生きて」