忘れてた
- 作者: 岡野八代
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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加藤秀一と岡野八代の対談だけ読む。加藤先生が、あるとき家族の手記集を読みその多様性におののき、こんな対象は手に負えんと家族研究をあきらめたと言っていた。やっぱり難しいんだよね、家族論は。
自由とは,人と人との交わりのなかで実現される何かではないだろうか.重要な他者との密接な関係性のなかで,自由な〈わたし〉がどうしたら可能となるか,その条件を描く.
編集にあたって
対論 新しい「親密圏」を求めて
岡野八代・加藤秀一
I 【考察】「公/私」の問い直しから
消極的・積極的自由論の手前で
岡野八代(同志社大学)
新しい家族が求める「自由」――家族法の視点から
二宮周平(立命館大学)
II 【問題状況】女性にとって「親密圏」とは
「権利」意識と親密圏の自由
三輪敦子(世界人権問題研究センター)
記憶と自由の予期――アメリカ史における黒人女性の語り
大 橋 稔(城西大学)
ドメスティック・バイオレンスが法に問いかけるもの
――家族における個人の尊厳・自由の要請とその基盤
小島妙子(弁護士)
III 【構想】新しい自由の胎動
自己尊重とはどのように形成される感情か
――親密圏のなかでつむぐ記憶がもたらすもの
柿本佳美(奈良女子大学非常勤講師)
ジェンダー家族と生・性・生殖の自由
牟田和恵(大阪大学)