読了

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

電車が遅れて思わず時間ができたため、駅構内で購入。『パレード』以来の吉田修一。様々な人物のエピソードが折り重ねられていく群像劇的な書き方は結構好きなので、吉田の小説も肌に合っている感。ただ、この小説は読みやすかったものの、そんなにインパクトがなかったかなあ…。出会い系サイトというメディアも何だか。舞台となる九州のロードサイド感（ラブホとか、大型店とか、車での峠越えとか）が雰囲気作りとして重要なんだろう、きっと。
　妻夫木聡と深津絵里で映画化されるようなので、どんな感じになるのか。