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生涯ケアラーの誕生―再構築された世代関係/再構築されないジェンダー関係
- 作者: 大和礼子
- 出版社/メーカー: 学文社
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 単行本
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中味検索で最初の方だけ読んだけど、面白そう。いわゆる介護と経済的扶養を一体のものとしてケア(意識?)について考えていこうという感じか。
やっぱり、しばらくちゃんと勉強していないと浦島太郎状態かも…と。
追記
これは目から鱗的な研究だと思った。とても面白かった。
内容としては、すごく難しいことをしている訳ではなく、基本は、これまで行われた調査の整理と再解釈。その手つきが鮮やか。「介護は専門家にまかせる」という意識が女性の方が高い割合となるというデータを、従来の「ケアする側」としての負担認識に基づく、ケアを専門家にゆだねたいという意識と解釈するのではなく、「ケアを受ける側」としての家族にケアされたくないという意識だと解釈する。
また、親への介護意識を、経済面での扶養意識との関連で考えていくという方法も、なるほどと。これまでやられていなかった訳ではないと思うけど、それは相続と介護の関係だった。この研究は、年金制度の確立と男性の扶養役割からの解放という点との関係を問うている。
もう少ししっかり読めば粗があるのかもしれないけど、これまでの扶養・介護意識研究がすっきりとまとまった気がするし、公的領域/私的領域をめぐるケア論のまとめとしてもなるほど、と。
ところで、『家族社会学研究』にこの本の書評があったが、なんであんなに尻切れトンボ?まあ、内容要約をしっかりしすぎちゃって、コメントのスペースが少なくなってしまったということかな。
- 作者: 〓@54AF島次郎
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 1987/08
- メディア: ハードカバー
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この著者をみると難しすぎる名前って損だよな、と思う。