出張先で

某図書館で『現代の社会病理』のバックナンバーを閲覧して必要そうなのをコピーし、2000年前後の家族社会学系の編著本も必要そうな部分をコピーする。家族研究(特に家族問題・家族病理研究)って10年とか20年経ってから見ると、著者の道徳的見解がむき出しの文章だったりして、こわいなあと思う。というか、かなり…な論文も…。見ようによっては私も病理ですかそうですか、とw
 後は『家族研究年報』と『家族関係学』はどうしようか。目次だけでもどっかで見たいが、ネットでは見られないか。もう一度どこかの図書館に行かないとダメか。

若者の介護意識―親子関係とジェンダー不均衡

若者の介護意識―親子関係とジェンダー不均衡

 ケア論に至る系譜として、親子関係論、老親扶養論の筋を押さえておく必要があると思い。その上で、近年のケアの授受そのものに焦点を当てた研究との関連をつけていくことと、ケアの外部化や家族政策に関する議論とのつながりをつけていく、と。
 この本の論点としては、長男扶養規範以外=自発性に基づく介護=娘介護という認識であったために、娘が介護を行うことの権力性(自発性を介して作動する娘介護規範みたいなもの)を検証する作業を行う必要があるよ。それを計量的なデータを使ってやってみようよ、というような話。問題関心としては、春日、春日井系の議論が実際のケアの困難を、規範の相克とか、動機付けの変化みたいなことで説明することに焦点を当てていたのに対して、この著者の場合は、そもそもの規範や動機付けのあり方がどうなっているのかを問う、というような感じか。まだ最初の2章分くらいしか読んでないけど。府中と松本が調査地となっている。在宅介護と言えばF先生も松本を調査していたし、やりやすいのかな。地域福祉系では、よく茅野市が調査地となっているけど、それは社協が有名だからだと聞いたことがあるが。

偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性

偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性

帰りのバスの中などでパラパラと。