図書館で【プラグマティズム】

 借りてみる。市立図書館には、武谷三男、若月俊一の著作集もあるので、この種の文献を読むときの仕事場としよう。

アメリカ哲学 (鶴見俊輔集)

アメリカ哲学 (鶴見俊輔集)

転向研究 (鶴見俊輔集)

転向研究 (鶴見俊輔集)

ちょうど『思想』の5月号が、『思想の科学』特集で、藤野寛フランクフルト学派と『思想の科学』サークルの比較、伊勢田哲治が同時期の科学哲学の中における鶴見の研究の位置づけを行っている(「言葉のお守り的使用法」ともう一本忘れた、を検討して同時期の議論や鶴見が師事したクワインの議論との関係を検証している)。
 その2人と鶴見の鼎談もあるが、伊勢田は結構論理的な回想を求めるものの、鶴見のエピソード的な返答にかわされるような何かを引き出しているような。というか、『期待と回想』、『戦争が遺したもの』とだいたい同じエピソードが繰り返される。「老耄」の力とか面白いことを言っていた。中井久夫も老耄?