社会医学【医療社会学】

フーコー・コレクション』の医学に関する部分を読む。

  • "Crisis de un modelo en la medicina?" ("Crise de la medécine ou crise de l'antimedécine?", trad. D.Reynié),Revista centroamericana de Ciencias de la Salud, No3, javier-avril 1976, pp.197-209.「医学の危機あるいは反医学の危機」『中央アメリカ保健科学評論』誌、第3号、1976年1-4月、197-209ページ(1974年10月、リオ・デ・ジャネイロ国立大学社会医学研究所、生体医学センターにおいて行われた医学史に関する一回目の講演)。→『志向集成Ⅵ』No.170

 臨床医学であっても「個人」を対象とした「社会的な医学」であるという話。医学と反医学という区分のもとでの批判の無効性(イリイチとの差異)。

  • "El nacimient de la medicina social"(La naissance de la medécine sociale", trad. D.Reynié), Revista centroamericana de Ciencias de la Salud, No6, javier-avril 1977, pp.89-108.「社会医学の誕生」『中央アメリカ保健科学評論』誌、第6号、1977年1-4月、89-109ページ(1974年10月、リオ・デ・ジャネイロ国立大学で社会医学講義の一環として行われた二回目の講演)。→『志向集成Ⅵ』No.196

 ドイツの国家医学、フランスの都市医学、イギリスの労働力の医学という「社会医学」の三つの地層について。社会医学というと、粗雑に労働力育成のため、という話にしてしまいがちだが、そんな単純ではないよという話。