昨日の食事でも話題に出ていてタイムリーだったので、頭の体操に読んでみる。
- 佐藤俊樹2009「階層帰属の意味論」『社会学評論』59(4): 734-751.
- 石田淳2009「仮想的所得再分配による不平等と幸福総和の変動」『社会学評論』59(4): 752-768.
後者は、やろうとしていることは理解できるが、数学的な操作でやっぱり分からなくなるところが結構ある。これはSSM調査データを用いて個々のケースの生活満足度関数を推定するというシミュレーションだけど、規範理論の経験的検討という意味では、オックスフォードで聞いた実験社会学とも通じるものがあるな。
佐藤論文でも重要な役割を果たしているが、吉川徹さんの研究はとても重要な研究なのだなあと。