方法?方法論?【質的研究】

 質的研究について喋らなければならなくなってしまった。

はじめての質的研究法―医療・看護編

はじめての質的研究法―医療・看護編

 後半のそれぞれの研究者が論文の概要を紹介して、それについて反省的に振り返る章が面白かった。登場する研究者は医師や看護師としての臨床経験を持つ保健学系の研究者が多いが、文化人類学者(宗教人類学者)もいる。
 重要な洞察もあるので、あとで引用しておきたい。

質的調査法を学ぶ人のために

質的調査法を学ぶ人のために

 
 後半の佐藤郁哉さんや、古賀さん、他院生(当時)を交えた対談から読み始める。佐藤郁哉さんに他の人たちが尋ねるという感じになっている。基本的には佐藤郁哉さんや健二さん(←この本には出てきません)が言うように質的量的は二分法関係ではないという主張に同意しつつ、補完的に作業するためにはどうしていったらよいかという部分を議論していく必要があるだろうと思う。

 ついでに5月くらいから6コマ分、看護学系の院生に対するクラスも持たないとならない。レクチャーはつかれるので購読&実習&研究者を呼んでセミナーにしようかと思うけど、テキストは何にしよう。思いっきり認識論的なものを購読テキストにして、実習では思い切り実践的なことをやらせようか。とりあえず自分の学部講義を評価してもらう(一回目が評価指標づくり、二回目がその指標に基づく焦点を絞った観察みたいな)か。Dementia Care Mapping法の映像を見せるというネタも使い古してしまってもう飽きたしな…。