眺めた本

 この「格差の何が悪いのか」「格差が拡大してもいいではないか」といった考え方が、今日起きている論争の特徴です。この考え方は、一億総中流ではなくなった、いや格差は広がっていないというような論争よりも、はるかに社会の根幹にかかわる性質のものであると理解しています。しかも、首相をはじめ指導者層がそう主張しはじめたという点も重要です。

はじめに
第1章 格差の現状を検証する
第2章 「平等神話」崩壊の要因を探る
第3章 格差が進行する中で――いま何が起きているのか
第4章 格差社会のゆくえを考える
第5章 格差社会への処方箋――「非福祉国家」からの脱却

序章 豊かさ指標はなぜ失敗したか
第1章 「社会調査」はゴミがいっぱい
第2章 調査とマスコミ――ずさんなデータが記事になる理由
第3章 研究者と調査
第4章 さまざまな「バイアス(偏向)」
第5章 リサーチ・リテラシーのすすめ
あとがき