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リベラリズムとは何か―ロールズと正義の論理

リベラリズムとは何か―ロールズと正義の論理

 装丁がかっこいい。二部の中盤に来ているが、驚くほど早いスピードで読める。すごくわかりやすい。思考も刺激される。
 ただ、わかると言っても、著者をはじめとする先人の努力の上澄み部分を享受させてもらっているんだろうなという感じ。自分の仕事は、ロールズ本体の議論と付き合わせることとか、他の論者の言っていることと比べて議論の妥当性を考えるということではない。ゆえに、問題は、こうした議論を自分の研究にどう生かしていくか、だ。そこまで行ってはじめて本当にわかったと言えるのだろう。